2010/10/25

Cassandra Hands-on トレーニングの振り返り

本年10月19日と20日に渋谷のGeminiオフィスにて、2日間に亘り計4時間のCassandra Hands-on トレーニングを開催いたしました。その2日目は、Chirperと名付けたTwitterに類似したアプリケーション開発を通して、Cassandraの列指向型(Column-oriented)のデータモデルについて学びました。第1日目に配布したVirtual Boxのアプライアンスを利用し、Single-userのケースとしてUserとTweetを加え、そのTweetを呼び出し(userline)、Multi-userのケースとして、friendを加え、そのfriendのTweetを呼び出す(timeline)というエクササイズです。そして、トレーニングの最後には、JMX(Java Management Extensions)を用いてアプリケーションのモニターもしました。

2日目のトレーニングは、活発な質問や議論のあった1日目のトレーニング模様から一転し、参加者の皆さんが講師のインストラクションに従い、休憩時間も使わず、黙々と考え、プログラミングしていたのがとても印象的でした。また、開発ツールであるEclipseを始めて利用したという方がいたにもかかわらず、参加者の方々の理解の速さと高いスキルに、たいへん驚かされました。

終了後、アンケートを実施しました。いただきました回答の一部をご紹介します。




トレーニングの改善点として、次のようなご意見をいただきました。

  • 「標準のAPIやもっとシンプルなAPIの利用方法を説明して欲しい」
  • 「稼働させた際の問題点や課題など、実践的な説明があると良いのでは・・・」
  • 「日本語で説明のサポートがあると良いのでは・・」


その一方で、トレーニングに対して、多くのお褒めの言葉もいただきました。

  • 「講師がたいへん丁寧に説明し、質疑に応じてくれた」
  • 「事前に用意されたアプライアンスにより、全員が同じ環境で学べたことが良かった」
  • 「トレーニングの環境が良かった」


このような、素晴らしいフィードバックをいただき、運営側としても、何とか年内にもう一度トレーニングを開催してみたいと思うようになりました(実は準備は結構たいへんです・・)。次回のトレーニングは、ご要望の多かったマルチノードを利用した環境をAmazon EC2を用いて設定し、ネットワーク構築やノード追加などのオペレーションを学ぶトレーニングなどはどうかと考えています。ただし、次回は運営コストを賄うことができるよう、トレーニングの回数を複数回設けるか、参加費を上げて実施する必要はありそうです。

さいごにはなりますが、参加者の皆様、ご参加いただき、また有用なご意見をいただき、本当にありがとうございました。また、今回ご参加できなかった皆様、次回は今回の経験も活かし、より良い内容にしたいと考えています。このブログなどでお知らせいたしますので、機会があれば、ぜひご参加ください。Big Dataを扱う技術にご関心を持っていただける多くの皆様にお会いできることを心から楽しみにしております。

2010/10/20

Cassandra Hands-on トレーニング 第1日目

10月19日(火)、渋谷にあるGeminiの会議室にてCassandra Hands-on トレーニング第1日目を開催しました。講師はGeminiのグローバルR&Dを統括するGary Ogasawaraです。10人の方々にお申込みいただきましたが、仕事などの都合で急遽参加できなくなった方もおり、計7人にご参加いただきました。

1時間目は、NOSQLとCassandraの概要です。NOSQLの概要として、NOSQLが必要になってきた技術的側面からの背景やNOSQLとSQLの違い、NOSQLのプロジェクトの分類などについて説明をいたしました。そして、Cassandraの概要としては、その技術的な特徴について説明をいたしました。特に強調したのは、列指向型と呼ばれるデータモデルと、書き込みはメモリー上の"In-Memory Table"とディスク上の”Commit Log”に行われ、"In-Memory Table"からディスク上の"SSTable"に複製(レプリカ)をすることで、サーバー障害などの際にメモリーが消滅してもディスク上にデータは残るというLocal Persistent(永続性)の仕組みでした。参加者の方々から、分散されたノードにデータを振り分けるコンシステント・ハッシングについてのご質問などにより、議論も盛り上がりました。

2時間目は、事前準備として参加者の方々に仮想化ソフトウェアであるVirtual Boxをインストールしておくことをお願いしてありましたが、そのVirtual BoxのRed Hat Linuxで動作するアプライアンスを皆さんにお配りしました。

このアプライアンスは、GeminiのUSの開発チームのトレーニング用に作成したものです。ただし、そのUSのトレーニングにおいては、ラップトップのメモリーサイズやディスクサイズなどのハードウェアの要因により、うまく動作しないというケースも見受けられました。そのため、予備のラップトップを用意してあったのですが、、あっという間に全員が設定を終えてしまいました。この手際の良さには、講師のGaryも驚いていました。

このアプライアンスには、Cassandra、YCSB、翌日に利用するTwitter類似のアプリなどが組み込まれています。そして、第1日目は、CassandraとYCSBを操作してみました。多少のトラブルもあるかと想定していましたが、参加者の方々は簡単に操作され、こちらは一安心といったところです。

こうして、ちょうど2時間で、CassandraとYCSBの操作までというセッションを終了しました。第2日目は、Twitterに類似したアプリケーションの開発を通して、Cassandraのデータモデルを理解します。この模様については、あらためてご報告することにいたします。

2010/10/14

"NOSQL afternoon in Japan" 2

本年11月1日(月)、楽天様の会議室をお借りして開催する"NOSQL afternoon in Japan"。本当に多くの皆様にお申込みをいただいています。150名であった定員数を200名に増やしましたが、数日のうちに300名を超えるお申込みをいただくことになりました。

100名近くの方が補欠となっていましたが、#nosqlgogoのTweetやatndのコメントには、どうしても参加したいとの多くのご意見が寄せられていました。

関係者の方から「400名まで定員を増やしましょう!」とのうれしいご連絡を昨晩遅くにいただき、本日早朝、すぐにatndの定員数を400名に増やしました。

「A nosql summer」の主催者から、日本でNOSQLの開発者が集まる会議に興味が無いか?と聞かれたのは、すでに2ヶ月以上も前のことです。そして、彼は日本に呼ぶことができる(だろう)NOSQLのプロジェクトとそれをサポートする企業名のリストを送ってきました。GeminiもNOSQLである分散KVSのHibariをオープンソースとしてリリースしており、米国を中心とした彼らの名前は良く知っています。以前の同僚がいる会社もあります。

しかしながら、Geminiは約2年前からHibariの技術をお客様に直接ご説明してきましたが、好意的なご意見をいただくものの、なかなかその先には進まないという経験を繰り返してきました。そのため、米国ではHadoopやCassandraを中心に盛り上がりを見せてはいるものの、日本において理解していただくにはもう少し時間がかかるであろうと考えていました。

そして、この会議を開催しても、平日の午後ですし、英語というハードルもありますので、100名集まっていただけるかどうか・・と躊躇いながら、コミュニティで中心になって活動されている方々にご相談してきました。また、少しでもご出席していただく方々の裾野を広げようと、通訳の手配についても、コスト面も含めて、いろいろな方にご相談させていただきました。

本当にありがたいことに、参加を表明してくれた米国側、日本側でクラウドを推進する活動を積極的に行っている方々が、これらのコストのスポンサーシップに応じてくれることになりました。また、楽天様が快く会場をご提供してくれることになりました。

募集を開始すると、関係者の皆様にご相談したことが恥ずかしくなるほどのお申込み数です。こんなにも多くの方々が関心を持っていたと知り、本当に驚いています。そして、基盤系の技術における、このような盛り上がりは、何か新しい時代の予感すらさせます。

多くの皆様が集まりますので、運営にはいろいろと心配もあります。ふと、昔の上司が「悲観的に計画し、楽観的に実行しろ」と言っていた言葉を思い出します。微力ではありますが最善を尽くしてみたいと思います。ぜひ、皆様におきましても、これがきっかけとなり、日本でもBig Dataの技術としてNOSQLが大きな波となるよう、ご協力をいただけると幸いです。


2010/10/08

NOSQL afternoon in Japan

昨日、10月7日(木)の朝7時より、"NOSQL afternoon in Japan"と題したNOSQLの開発者が集まる会合の募集をatndで行いました。数時間のうちに、200を超えるお申込みをいただきました。本当にありがとうございます。

http://atnd.org/events/8460

このブログ、NOSQL関連のMLで翌日に募集を開始するとお知らせしたところ、IT Proにも記事にしていただき、「準備中」、「募集は、しばらくお待ちください」、定員0と掲載しておいたにも関わらず、多くの方に「補欠」としてご登録いただき、結果として募集開始をお待ちいただくような形になりました。

IT Pro news

お知らせをするのであれば、すぐに募集を開始すれば良いのに・・・というご意見もあると思います。しかし、最後の最後まで、開発者達の参加について確認をしていました。実は、いまでも、まだ1社最終確認を待ってますが、その一方で、開催は1ヶ月を切っています。特に、平日の午後ですので、早くお知らせすることも必要です。そんな葛藤を経て、このような募集方法になりました。

また、共同で幹事をしている"A nosql summer"の主催者と案内文のやり取りをしているなかで、ここでご紹介したい、いくつかのトピックがありました。

1.Meet up

最初の会議名は、前回のブログにもあるように、"nosql meet up in Japan"としていました。しかし、このmeet upは、夕方の軽い会議に使われる表現だとのことでした。今回の会議は、午後一杯を使う会議です。そのため、meet upは適切ではないので、この際、Afternoonはどうだろう?との提案があり、こんな会議名としました。

2.NOSQL

最近、Webなどで良くNoSQLの表現を見かけるようになりました。そのため、自然にNoと記載していました。ところが、この"A nosql summer"の主催者は、"No"ではなく、"Not Only" SQLであるという点を常に強調しています。そのため、Noではなく、Oを大文字で、NOSQLにして欲しいと提案してきました。こちらも、Not Only SQLの考え方には全面的に賛成なので、大文字で、NOSQLと表現することにしました。

3.#nosqlgogo

本当にありがたいことに、Tweetも増えてきました。ハッシュタグをすぐにつけようと提案がありました。その案として、#nosql no gogo という案が送られてきました。なんとなく意味不明です。No Go Goでは、「進むな!」のような印象もあります。そこで、Skypeで、ハッシュタグをどうする?と聞いたところ、自分の日本語は変か?のような質問をしてきます。そこで、やっと気がつきました。このgogoは、「午後」でした。日本側でご協力していただいている方に、この#nosql no gogo についてどう思うかお伺いしたところ、#nosqlgogoはどうでしょう?という提案もいただいていました。実は、理解していなかったのは、当方だけだったのかもしれません。

4.世界最大?

200名もの登録をいただく半日間、先方もフランスからatndの登録者数が増えているのを見守っていたようで、100を超えた、150を超えたと次々にメールを送ってきます。そのなかで、これまでのNOSQLの会合で世界最大になると興奮した様子で、何としても定員数を200に増やして欲しいと伝えてきました。すぐに会場をご提供いただく楽天様にご相談し、定員数を増やしました。

彼によれば、これまでの最大のNOSQLのイベントは、NOSQL EASTだったそうで、120名の参加者があったとのことです。そのため、仮にキャンセルがあったとしても200名近くの方にお集まりいただければ、世界最大になるとの考えでした。

nosql east conference

しかし、その時には興奮していましたが翌日確認したところ、HadoopNYは2000人の参加者があったとのこと。NOSQLという総称を使った会議では世界最大と、注意して表現しようと確認し合いました。

5.アジェンダ

10月8日現在でご案内しているアジェンダは、かなりタイトなものになっています。このような会議では、ブレイク(休憩)を多く入れ、開発者達と自由に雑談できる時間があるのが良いとのアドバイスをいただいております。最終確認が必要な開発者からの連絡を待ち、アジェンダの時間割も見直す予定です。

また、もしかすると、もう1社参加いただけるかもしれません。その場合には、少し終了時間が遅くなる可能性もあります。こちらも合わせて、あらためてご連絡いたします。

2010/10/01

nosql meet up in Japan

この数カ月、nosql summer reading in Tokyoという、グローバルで展開しているNoSQL論文の読書会の東京における開催のホストをしてきました。もう夏は終わりですが、10月に最終回を開催する予定です。

http://nosqlsummer.org/

ただし、それだけではなく、この主催者とともに、NoSQLの開発者が集まるmeet upと呼ぶ会合の準備を進めています。

このNoSQL meet upは、先日シアトルで開催されています。そして、10月後半にシリコンバレー。そして、日本。さらに他の国における開催も準備しているようです。

Seattle-Hadoop-HBase-NoSQL-Meetup

Silicon-Valley-NoSQL

日本では11月1日の開催を予定しています。日本からはHibariを含み4、米国から4の計8のプロジェクトが一堂に介して、半日に亘り、それぞれがプレゼンをします。

現在、最終の詰めを迎えており、いわゆるBig Nameからの最終確認待ちという段階です。なんとか来週にはお知らせできると良いなと思っています。