2010/11/05

NOSQL AFTERNOON IN JAPANの振り返り


発表者の皆様、運営をお手伝いいただいた皆様、ご相談させていただきました皆様、スポンサーの皆様、そして出席いただきました皆様、

多くのご協力いただき、本当にありがとうございました。今回の経験で多くのことを学びました。アンケートの結果やコメントを一部ご紹介しながら、今後の参考となるようなトピックをお伝えしたいと思います。

1. 会議全体の評価

約70名の方からアンケートに回答していただけました。約380名が出席したとすると、20%弱の回答率です。95%近くの方に「たいへん良かった」、「良かった」と回答していただきました。この高い評価を観るに、回答にバイアスがかかっているとも言えるかもしれません。「良い」と感じた人だけが回答している可能性です。

とはいえ、そんな統計的な意味合いはどうでも良い気分です。多くの方に喜んでいただけたという実感もありますので、運営側としても素直に喜んでいます。




2. 運営について

運営についても、全般的に良い評価をいただきました。


良い点についてのコメントは次のようなものが多く見られました。

  • 時間通りの進行と熱心な運営
  • 無料にもかかわらず同時通訳があった
  • 国内外から一堂に集まり、直接話しを聞くことができた
  • 初めてのため、わかりやすかった

一方、課題として次のようなコメントをいただいています。

  • 6時間は長かった
  • パイプ椅子はつらかった
  • 概要レベルだったので、もっと深い内容の話を聞きたかった
  • 発表に共通の軸があると比較しやすかった
  • パネルがあると良かったのでは
上記のコメントは、仮に次の機会があれば当然ながら参考にしたいと思います。もしも、同種の会議を企画している方がいれば、ぜひともご参考になさってください。


3. いくつかのトピック

(1)無料で運営できた理由

日米の有名なNOSQLプロジェクトが一堂に介し、同時通訳も付いて無料。

この点については、Tweetも含め、高く評価をいただきました。しかし、米国からの渡航費、同時通訳機器、プロの通訳者、当日の運営者の人件費、会議スペース、これらの運営にかかったコストはそれなりのものになります。一般的には、これらのコストは情報を得る側が負担するのはないでしょうか。準備過程においても、いくたびか有料で開催してはどうかという提案もいただきました。

こちら側に先入観があったことも否定できないのですが、NOSQLという分野は未だアカデミックな色彩が強く、広く理解してもらうにはハードルが高く、英語では、そのハードルをさらに高くしてしまい、そのうえ有料にしたら、出席する人はかなり限定されてしまう、と考えていました。

そのため、「出席者の裾野を広げるためにはコストがかかる」ということを、関係者と相談し続けていました。発表者側としても、日本は世界で2番目に大きなNOSQLの市場と認識しています。スポンサーとなり運営コストを負担してでも、より多くの人に理解してもらえる機会と考えてくれたのだと思います。こうして、無料で開催できることになりました。

ただし、次回も無料開催にできるものかはわかりません。市場として魅力的に見えなければ、発表者側でコスト負担までしようと思わない可能性もあります。また、少ない人数で専門性の高い会議の場合には採算がとれないと考える可能性もあります。

そういう意味では、日本市場にビジネスとしても大いに関心を持ってもらえるよう、熱心に情報発信をし続けることが重要なのだろうと思います。

そして、それは、いまやグローバル語となった英語で伝えることが早道なのではないでしょうか。英語でプレゼンという挑戦を高く評価してもらえるとうれしいところです。

(2)日本語通訳が英語?


通訳者の方々には、「音の聞き易さ」という点からは、あまり良いとは言えない環境のもとで通訳をお願いしました。同時通訳であることから、ちょっとした発言や音声を聞き漏らすと、その部分は飛んでしまいます。

これが、フレーズ毎に通訳する逐時通訳であれば、確認しながら通訳できますので、そのような課題は少なくなります。ただし、英語で発言し、次に日本語で訳し、となりますので、プレゼンには倍の時間が必要になります。今回は多くのプロジェクトに参加いただいたことから、時間がタイトでした。そのため、今回のようにお願いすることとしました。

そのこととは無関係に興味深いTweetを見かけました。「日本語の通訳が英語・・・」、という感想です。専門用語に英語とカタカナ語が多いために、それらのキーワードや専門用語になじみが無いと、そんな感想も充分に理解できると思いました。

とはいえ、「帽子理論」と日本語で聞いたら逆にわからないかも・・・なんて心配も(冗談です)。

(3)日本流と分散システム

出席者の皆様のご協力により、受付、誘導、セキュリテリカードの登録や回収、レシーバーの配布〜回収〜整理〜片付け、時間通りの運営、スムースな入退場・・・、本当に整然(organized)とした会議運営になったと思います。

このことに米国側全員が驚いていました。別の機会にも、電車や駅を例に、その正確さと集団の秩序に基づき行動する日本流について議論したことがありました。集団としての利を得るために、個々人が自らを律し、浅く広く全員に少しづつ我慢してもらう(パイプ椅子固かったですか?・・・すみません。)。そんな日本流の分散システム?を示すことができたのではないかと思います。

繰り返しになりますが、ご協力いただきありがとうございました。いただきましたフィードバックを励みに、Hibariだけではなく、NOSQL市場全体の成長に引き続き尽力したいと思います。